クリスチャンディオールのサドルミニウォレットをお買取りいたしました。
キャンバス素材とレザー素材を合わせたもので、柄はディオールを代表するトロッター。三つ折りのコンパクトなサイズ感でWホックです。
『サドル』は、1999年にディオールのアートディレクター、ジョン・ガリアーノが制作した「サドルバッグ」というバッグのシリーズで、「サドル」の意味は、その言葉通り「自転車の椅子」そして「乗馬用の鞍、腰掛台」です。
まさに、おなじみの「サドル」からインスピレーションを受けてバッグのデザインを手掛けたジョン・ガリアーノは、独創的で個性的なサドルバッグの姿を2000年の春夏プレタポルテコレクションで披露しました。ありきたりで平凡なバッグの型とは一線を画すサドルバッグのデザインは多くのファン、ファッショニスタを虜にし、瞬く間に人気となりました。
今回お買取りしたサドルミニウォレットは、ウォレットそのものの形こそ四角いスタンダードなものですが、フラップがサドルを彷彿とさせる曲線的なデザインで、サドルバッグの魅力をそのままウォレットに落とし込んだ印象を受けます。
柄は「トロッター」で、このラインもジョン・ガリアーノが手掛け、2001年の秋冬コレクションで発表されたものです。
ディオールのロゴマークを幾何学的にデザインして全面にプリントしたもので、それまではエレガントな雰囲気のデザインが多かったディオールのイメージを一新しました。
各ハイブランドの定番ラインとも言える「ブランドロゴを柄としてあしらったデザイン」は、ブランドファンにとってはたまらないもので、実際にトロッターラインは発売された直後から人気が高く、2006年に廃版になった後も根強い人気を博しています。
バッグとして持つには少し目立ちすぎて抵抗があるという方でも、コンパクトなミニウォレットならば気軽に持てますし、ディオールらしさがギュッと詰まったデザインなのでブランドそのものを楽しめます。
20年近く前のアイテムですが、現在も購入を希望するディオールファンが多くいるため、高値がつきやすいライン、シリーズです。
カインドベアでは、当商品のような、ハイブランドアイテムのお買取りに力を入れています。古いものでも、使用感があるものでも、お使いにならずしまいこんでいるアイテムがございましたら、お気軽にお持ちください。
沖縄の伝統的な郷土玩具、古倉保文の『琉球張り子:チンチン馬(チンチンウマグァー)』をお買取りさせていただきました。
琉球張子は、古くから沖縄で作られてきた伝統的な郷土玩具です。子どもの健康と成長、そして出世を願って親が買う縁起物で、旧暦5月4日の『ユッカヌヒーの日』に開催された玩具市で売られていました。
「ユッカヌヒー」とは沖縄の方言で「4日の日」という意味で、子どもたちの健やかな成長を願う日です。
琉球張子は沖縄らしい南国の雰囲気が感じられる鮮やかな色使いが特徴で、今は土産店などに沖縄郷土手工芸品として並んでいます。
琉球張子のモチーフはさまざまで、お土産として人気なのはシーサーや琉球王国の民族衣装をまとった人形などですが、今回お買取りした「チンチン馬」も代表的なモチーフのひとつです。
チンチン馬(チンチンウマグァー)とは、琉球王朝時代の風俗を表したモチーフで、王族が馬にまたがった姿を表現しています。車のついた木箱の下には針金の弦がつけられており、引っ張るとそれがチンチンと音を立てることから「チンチン馬」と呼ばれるようになりました。「チャンチャン馬(チャンチャンウマグァー)」や「シャンシャン馬(シャンシャンウマグァー)」と呼ばれることもあります。
また、車を転がすと、馬の頭が上下にうごくからくりも仕込まれており、独特な雰囲気を楽しめます。
玩具として作られていた琉球張子ですが、当時は一般庶民にはなかなか手の出ない高級品だったと言われています。
本作は琉球張子の第一人者である古倉保文が製作したもので、木箱の裏側には「琉球郷土玩具 古倉保文」と押印されたラベルが貼られています。
「チンチン馬」は、午年の年賀切手のデザインにも起用され、新年の喜びを表現するかのような艶やかなデザインで人々の目を楽しませました。
カインドベアでは、日本の民芸品、古美術品、伝統工芸品など、価値あるさまざまな作品のお買取りに力を入れています。日本が誇る名匠の作品や、歴史的価値の高い代物など、ご自宅に眠っているものがございましたら、ぜひ一度査定させていただければ幸いです。
日本だけでなく、世界の名画、アート作品、版画なども積極買い取りしております。価値ある芸術作品を、必要とする人のもとに届け、日の目を浴びられるよう、ぜひともご協力くださいませ。
ジャガールクルトの置時計『アトモス(Cal.540)』をお買取りさせていただきました。
ジャガールクルトは、1833年創業のスイスの時計メーカ、時計ブランドで、その代表作が『アトモス』です。
『アトモス』はジャガールクルト独自の特殊な仕組みを搭載し、時計業界に衝撃を与えたことで有名です。「永久空気時計」というまったく新しい構造で、ねじを巻かなくても、電池を入れなくても、ただそこに置いておくだけで半永久的に動き続ける、まるで魔法のような時計を生み出したのです。
「アトモス」という言葉は日本語では「空気」や「大気」を意味し、その名の通り『アトモス』の動力は空気そのものです。
時計の内部にはカプセル型の箱が設置されています。そこには混合ガスが密封されており、気温差に寄り膨張と収縮を繰り返す仕組みとなっています。このカプセルとゼンマイが接するように作られており、気温が上がりガスが膨張するとゼンマイを圧縮し、気温が下がりガスが収縮するとゼンマイが緩むようになっています。これによってゼンマイが巻き上げられ、時計が動き続けるという仕組みになっているわけです。
「気温差」は、わずか1℃もあれば十分です。
室内の温度が1℃変化すれば、約2日分のエネルギーを蓄えられます。
例え常夏の国であっても、常に気温が一定で1℃も変わらないということはありえないため、世界中どこに置いても、『アトモス』は半永久に動き続けるのです。
たった1℃の差でゼンマイが巻き上げられるという構造を生み出したジャガールクルトの、その技術の高さには本当に驚かされます。
『アトモス』にはさまざまなモデル、ラインナップがありますが、今回お買取りしたモデルはシンプルに『アトモス』の魅力が感じられるデザインです。
ゴールドの気品漂う枠と台、そして針やゼンマイが、シンプルに時を刻む姿は、時計本来の魅力をダイレクトに感じさせます。アンティークモデルのため、希少性が高く、ファンにとっては是非手に入れたい代物です。
カインドベアでは、ジャガールクルトの『アトモス』のお買取りを積極的におこなっています。アンティークモデルでも、スタンダードモデルでも、どちらも査定対象となっております。置時計だけでなく、ハイブランドの腕時計も積極買取しておりますので、ご自宅に眠っている高級時計がございましたら、ぜひ当店にお持ちくださいませ。