TIFFANY&Co. ティファニー Pt950 ダイヤモンド 0.26ct リング をご売却頂きました

ティファニー(TIFFANY&Co.)のダイヤモンドリングをお買取りいたしました。

ダイヤモンドは0.26カラット、リング素材はプラチナ(Pt950)、サイズは9号です。

 

ザ・シンプルと言えるダイヤモンドリングで、装飾や彫刻のないプラチナのリングに、小ぶりなダイヤモンドが1粒きらめいています。6つの爪で固定されており、定番の中の定番というスタイルのリングとなっています。

 

ティファニーのアクセサリーやリングは、シンプルなデザインのものも多く、余計なものを削いだ洗練された装いを楽しめます。

今回お買取りしたダイヤモンドリングも、シンプルを絵に描いたようなリングです。

 

シンプルで勝負するということは、素材の質で勝負するということになります。

ティファニーは、リング部分には世界基準とされる純度95%のプラチナを用いています。プラチナならではの美しい白銀色が指によく馴染みます。さらにティファニーは、ブランドアクセサリーに用いるダイヤモンドに厳しい基準を設けています。

 

ダイヤモンドの品質を決めるポイントは「4C」と呼ばれており、「Carat(カラット)・Cut(カット)・Color(カラー)・Clarity(クラリティ)」の各基準により決定されます。

 

カラットはサイズ、カットは輝きを決めるカット数、そしてカラーについてはランクが下がると黄みがかったものになり、ランクが上がれば上がるほど無色透明となります。

そしてクラリティは透明度のことで、ティファニーは特にこの「クラリティ」にこだわり、他よりも厳しい目でダイヤモンドの選定をおこなっています。

 

専門的な知識、経験、知見を有した鑑定士が厳しい目でダイヤモンドを鑑定し、一般的な基準よりも厳しく線引きをしてクラリティを見ていきます。グレードの境目にあるダイヤモンドについては、低い方にするという徹底ぶりで、ティファニーのダイヤモンドへのこだわりが伺えます。

 

ティファニーにダイヤモンド鑑定士、ハンナ・ジー氏は「ティファニーでは、ダイヤモンドの美しさを損なってしまうものは一切受け入れません」と述べ、ブランドの品格の高さを伝えました。

 

シンプルな中に、不変の美しさが輝き続けるティファニーの魅力が詰まったダイヤモンドリングは、飽きが来ず、長く身に着けたいと思わせる力が宿っています。

 

カインドベアでは、ティファニーをはじめとするハイブランドのアクセサリーやファッションアイテムのお買取りに力を入れています。

お手元に、使っていないアイテム、あるいは価値が知りたいアイテムがございましたら、是非お気軽に当店にお持ちください。

地震 ナマズ絵「馬神」版画 鯰絵 錦絵 江戸期 安政の大地震 浮世絵をお買取り致しました

江戸時代に出版された版画「鯰絵(なまずゑ)」より『馬神』という作品をお買取りいたしました。

人間のように着物を着たナマズと、馬神が描かれており、馬神の背後には民衆が群がり、ナマズを成敗するような馬上に加勢しているかのように見えます。

 

江戸期幕末の安政2年に江戸を襲った「安政の大地震」は歴史の授業でも教えられる大きな事件で、震度6クラスと想定される大地震は、火災も引き起こし、死者は1万人にも上ったとされています。

この「安政の大地震」後には、ナマズを描いた錦絵(浮世版画絵)が数多く出版され、現在は「鯰絵(なまずゑ)」と呼ばれています。

 

江戸を襲った未曾有の大災害により、壊滅的な状態となった街では、人々がなかなか日常を取り戻すことができずに混乱していました。その中で、それまで人気だった名所や役者、美人を描いた版画が売れるはずもなく、出版社は頭を抱えました。

そこで目をつけたのが「ナマズ」だったのです。地下深くに、鹿島大明神の「要石(かなめいし)」に押さえつけられた地震鯰がいる」という伝説から、地震により混乱した江戸を風刺した錦絵を企画しました。これが後に「鯰絵」となるわけですが、実はこの「鯰絵」は違法なものでした。当時の江戸では、錦絵は出版前に検閲を通さなければならず、絵師や版元を明記すること、巷の噂を取り上げない、など厳しいルールが敷かれていました。鯰絵は根拠のない噂話から着想を得たものですので、違法だったわけです。

しかし、出版社は違法を承知の上で、鯰絵の出版に踏み切ります。地震後の混乱に乗じ、検閲を通さずに素早く売ってしまおうと目論みました。そのため、鯰絵は版元や絵師の名を入れない匿名のものばかりなのです。

 

目論み通り、鯰江は大ヒットし、飛ぶように売れていったと記録されています。

地震鯰が鹿島大明神に叱責されて「もう地震は起こしません」と謝っているものや、江戸の人々が大勢で地震鯰を成敗しているもの、地震除けのまじない文字が書かれたものなど、さまざまざま鯰絵が作られました。

 

今回お買取りした『馬神』という作品に関しても、同じく絵師や版元は記されていません。

「安政の大地震」で生き延びた人々の間でにわかに噂になったのが「馬の毛の目撃情報」でした。なぜか馬の毛が着物のたもとに入っていたという噂が囁かれていたのです。その噂は、やがて「地震が起きた際に、伊勢の大神宮が江戸まで神馬を走らせ、信心深い人々を救った」というものにまで大きくなったと言われています。

それにより、鯰絵には、馬が多く描かれるようになりました。『馬神』も、この噂から着想を得て描かれたものかもしれません。

 

カインドベアでは、浮世絵や錦絵など、江戸期の美術品を積極的にお買取りしております。

ご自宅に歴史的価値の高い古美術品や工芸品がございましたら、ぜひお持ちください。