
スペイン発のストリートファッションブランド、バレンシアガをご存じですか?
1900年代初頭に創設された老舗ファッションブランドで、もともとはオートクチュールハウスとしてオーダーメイドのファッションアイテムを手掛けていました。
現在のバレンシアガはストリートファッションのアイテムを多くリリースしており、日本ももちろん世界各国のセレブや芸能人が愛用しています。
大きなロゴマークが特徴で、ポップなイメージで持ち歩けるため、カジュアルなファッションにブランドを取り入れたい方におすすめのファッションブランドです。
今回ご紹介するんはバレンシアガのバッグで、ハンドバッグとショルダーバッグの2WAYで使うことができます。
ホワイトのカーフスキンにブラックのロゴがよく映えており、デニムなどと合わせたくなるようなデザインです。
丸みのあるフォルムが可愛らしく、ボーイッシュでありながらガーリーな一面ももっているのが魅力です。
外側にオープンポケットがついており、内側にはオープンポケットとファスナーポケットがついています。マチが11cmあるので見た目から想像されるよりもたっぷり収納することができます。
ハンドバッグの持ち手はもともとバッグにつけられており、ここにストラップをつけるとショルダーバッグに早変わりします。
ショルダーバッグにすれば両手が開きますので、お出かけの際にはとても便利です。ストラップを使わない時にはバッグの中やポケットの中にしまってしまえばコンパクトにまとまります。
白いバッグなので、どんなファッションにも合わせられるのが嬉しいポイントです。
ラフな格好にもしっくりとマッチするため、ちょっとした買い物や散歩などにおすすめです。
ロゴが目立ちますし、デザインも比較的カジュアルなので、フォーマルな場面よりはカジュアルなプライベートシーンに適したバッグです。
日常や休日のお出かけなどをちょっぴりラグジュアリーなものにするのに最適なアイテムです。
カインドベアでは、このようなカジュアルなバッグでもブランドものであれば積極的にお買い取りをおこなっております。

既に販売が終了してしまっている数量限定のサントリーのウイスキーセットをお買い取りいたしました。ウイスキーファンの方は必見の耳より情報です。
今回お買い取りしたのは、ザ・エッセンス・オブ・サントリーウイスキーの山崎・白州・知多の3シリーズセットです。
それぞれのウイスキーは普通にスーパーなどでも売られていますが、数量限定で作られた特別な味わいを楽しむことができます。
まず目につくのは非常にお洒落なボトルデザインです。
それぞれの味わいをイメージした漢字「創・遊・夢」が芸術的な筆文字で描かれており、風情が感じられます。
それではひとつひとつ簡単にご紹介して参りましょう。
<シングルモルトウイスキー 山崎蒸溜所 ピーテッドモルト>
酒齢は12年で、柔らかく香るスモーキーな芳香が特徴です。ベリーを彷彿とさせる甘みと酸味が感じられ、爽やかさと深さの双方が同居しているような複雑な味わいが魅力です。
イメージの漢字は「創」で、探求心をくすぐられるような気分に浸ることができるような風味に病みつきになります。
<シングルグレーンウイスキー 白州蒸溜所 ライタイプ>
酒齢は4年と少し若く、華やかな味わいが特徴です。スモーキーというよりも、スパイシーと表現したい香りが鼻の奥にゆらぎ、良い意味で落ち着きすぎないウイスキーの味や香りを堪能することができます。イメージの漢字は「遊」です。遊び心が感じられるような楽しい味わいです。
<シングルグレーンウイスキー 知多蒸溜所 ワイン樽4年後熟>
酒齢は16年で、ワイン樽で4年間後熟させていることにより個性を引き出しています。
芳醇な香りと、まろやかでコクのある口当たり、プラムのような上品な甘酸っぱさを感じられる風味が口いっぱいに広がれば、まさにイメージ漢字のごとく「夢」の世界へと誘われるような気分になれます。
ひとつずつ順番に堪能していくのも良いですし、飲み比べて違いを楽しんでも良いですし、あなたの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。
アイスクリームに垂らしたり、紅茶に垂らしたりしても美味しさを楽しめます。
ウイスキーファンの方も、ウイスキー初心者の方も、ぜひお試しください。

世界中で愛されているハイブランド、エルメスでは、毎年あるテーマを決めて、そのテーマを指針として新商品や新シリーズをリリースしているとご存じですか?
このテーマ決めは1987年から始まり、毎年様々なテーマが発表されてきました。
初めてのテーマは「花火」に決まり、1年間のブランドテーマとして様々な商品に反映されました。
そして、翌年1988年には「カデナ」というイヤーテーマを代表するモチーフチャームが登場しました。1988年のテーマは「エキゾチズム」で、この年のカデナは象がモチーフとなりました。
それから2年はカデナが無い年が続きましたが、1991年から2010年にかけて、再びカデナが登場し、毎年のエルメスのシンボルとなりました。
例えば1991年は「遠い国のエルメス」がテーマで、カデナは「ランタン」、1992年は「海」がテーマで、カデナは「ペリカン」といった具合に、テーマをイメージさせるような象徴的なカデナが作られ、話題を呼び続けました。
今回お買い取りしたハープのカデナは、1996年の「音楽」というテーマを象徴しているもので、手に抱えて奏でられる竪琴タイプのハープをかたどったものです。
この年は「音楽」がテーマだったため、カデナにもなったハープのモチーフは勿論、他にも様々な楽器がエルメスの商品に登場しました。
音楽を仕事にしている人や、音楽愛好家たちにとっては、素晴らしいテーマとなり、普段はエルメスの商品など買わないような人も、こぞってエルメスの商品を買い求めたそうです。
毎年テーマを決めることには、このようなメリットがあります。音楽をテーマとすれば、音楽が好きな人を新たに顧客として呼び込むことができますし、翌1997年のテーマは「アフリカ」で「ライオン」がカデナとなっていますが、アフリカやサファリ、動物が好きな人々を呼び込むことができました。
こういった戦略によって、新たな顧客を獲得していくエルメスは、2010年で「カデナ」は終了してしまったものの、現在まで毎年テーマを設けて常に新しく魅力的な商品開発に余念がありません。
「カデナ」は、その限定性や希少性から、とても高い価値がついています。
エルメスファンの方はもちろん、音楽愛好家の方にもおすすめしたいプレミアムアイテムです。
是非一度お手に取ってご覧ください。

マミヤのカメラ「New Mamiya6」をお買い取りいたしました。
日本のカメラメーカーであるマミヤは、プロの写真家たちも愛用する確かな品質のカメラを作っており、特に中判カメラが人気です。
他のカメラメーカーには無い特徴があり、カメラマニアにはたまらないレアなフィルムカメラなので、この機会にぜひ一度ご覧にいらしてください。
今回お買い取りしたNew Mamiya6は、1940年代から販売されたMamiya6の名前を受け継いだ中判カメラの決定版で、6×6判の正方形の写真を取ることができます。
ましかくの写真というと、最近ではインスタグラムで一般的になっていますが、この当時から独特な世界観を表現できる正方形の写真は魅力的でした。
プラスチックカバーの中には蛇腹が内蔵されていて、小さく収納ができてかさばらないため、持ち運びに便利です。
露出計や絞り優先AEも内蔵されているのでとてもコンパクトで、アウトドアの写真家たちに重宝されています。
撮影できる写真の質も大変良く、美しく躍動感ある写真を撮ることができます。
プロのカメラマンをもうならせる素晴らしいカメラです。
こちらの商品はジャンク品ですが、部品の状態は良いので、手入れをすれば使えるようになります。
非常に良いカメラなので中古でも良い値段がつきますが、それだけの価値のある逸品です。
カメラに拘りのある方や、趣味でカメラを楽しんでいる方、マミヤが好きな方など、是非一度お手に取ってみてください。
カインドベアでは、他にも沢山の中古カメラをお取り扱っております。
日本の有名メーカー、海外の珍しいカメラなど、レアな商品もございますので、是非遊びに来る感覚でお越しください。
また、販売だけでなく、お買い取りも積極的におこなっております。
昔趣味で写真を撮っていたけれど、もう今はやめてしまって使っていない、新しいカメラを買ったために古いものが不要になってしまったなど、眠っているカメラがある方は、是非お持ちください。

ティファニーのドッツバングルブレスレットをお買い取りいたしました。
とてもシンプルで、それでいながら洗練された美しいデザインで、ティファニーの品格の高さを感じさせるバングルです。
18金のイエローゴールドで作られた細身のバングルに、ブリリアントカットのダイヤモンドが10粒散りばめられています。ダイヤモンドは合計で0.21カラットで、10粒の配置は互い違いになっているため、まさに「散りばめる」という言葉がしっくりくるような、そんなデザインとなっています。
気品を漂わせるシャープでクールなバングルは、スタイリッシュな女性ファッションにピッタリで、ゴージャスなドレスというよりも、普段のお洒落着やビジネスシーンでのフォーマルファッションに合わせることにより、その真価を発揮します。
ブラックベースのスーツに合わせればゴールドとダイヤモンドがひときわ輝きを放ち、ホワイトカラーのスーツならばシンプルな色合いに彩りを添えてくれます。
フェミニンというよりもマニッシュなファッションに合わせることによって、女性らしさを際立たせるアイテムとして重宝する逸品です。
余計なものは足さず、シンプル・イズ・ザ・ベストなジュエリーでありながら、その完璧なバランスが唯一無二の美しさを確立している、ティファニーにしか作ることのできないバングルブレスレットです。
ぜひ、日常に煌めきを取り入れて、ワンランク上の毎日を過ごしてみませんか?
とても使い勝手が良く、様々なシーンに合わせられるアイテムなので、大切な方への贈り物にもピッタリです。
ご自身用に、贈り物用に、ぜひお手に取ってご検討ください。
カインドベアでは、この商品以外にも様々なティファニーのジュエリーやファッションアイテムをお取り扱いしております。あなただけのとっておきを探してみてください。
ティファニー以外のハイブランド商品も充実しております。
また、販売だけでなく、店頭にてお買い取りも積極的におこなっております。
ティファニー他、有名なブランドのアクセサリー、バッグ、財布、食器、他様々なアイテムを査定し、買い取っておりますので、ご自宅に使わずに眠っているハイブランド商品がある方は、ぜひ一度お持ちくださいませ。お待ちしております。

日本の洋食器メーカーである大倉陶園(オークラ)は、1919年の創業から100年以上の歴史を持ち、日本国内における最高品質の洋食器を数多く世に送り出しています。
創業者である大倉孫兵衛と、その息子和親は、欧米の洋食器に負けない日本製の洋食器を作ることを念願としており、ヨーロッパ各国の製陶工場を視察し、その技術を学びました。
そして「良きが上にも良きものを」という理念を掲げて、常に「より良いもの」を目指して新しい作品を次々に産み出し続けてきました。
オークラで作られる白磁は「オークラのホワイト」と呼ばれるほど美しく、その白さは多くの人を魅了してきました。最高級のカオリン(陶磁器の原料)を贅沢に使用して、1460度という高温で本焼きをすることにより、最高に美しい白磁が出来上がります。
「オークラのホワイト」以外にも、大倉陶園が独自にあみだした技法は数知れず、そのうちのひとつに「岡染め」というものがあります。
「岡染め」は、オークラの中でも人気の高い「ブルーローズ」シリーズに用いられている技法で、美しい藍色の絵柄がまるで水彩画のように白磁に溶け込み馴染んで見えるのが特徴です。
これは「炎の芸術が創り出す神秘の色彩」と言われており、本焼成した白生地にコバルト絵具で絵付けをしてから、さらに1460度の高温で焼成するという技法によるものです。こうすることにより、高温で溶けた絵具が釉薬を融合して、絶妙な加減で淡く柔らかい「ブルーローズ」の絵柄となります。
今回ご紹介するオークラのカップ&ソーサーとプレートのセットは、この「岡染め」によって絵付けされたもので、2000年のクリスマスに発売された「羊の親子」の絵柄のものになります。
オークラにしか作れない、独自の技法「岡染め」で描かれた羊の親子は非常に美しく、まるで絵画作品を眺めているような気分にさせられます。
羊の親子が夜空を見上げている様子が描かれており、空には流れ星がスーッと流れています。岡染めの技法は「ブルーローズ」シリーズに使われており、青く幻想的な薔薇の絵が印象的ですが、この深くも淡い藍色は、まさに「夜空」を表現するのに最適とも言えるでしょう。夜空の優しいグラデーションが、クリスマスの温かさを感じさせる逸品です。

イタリアのラグジュアリーブランド、マルニ。
実は世界にひとつだけ、タイアップしたカフェがあるのをご存じですか?
「ティファニーで朝食を」という映画でも有名なティファニーカフェはアメリカにあるカフェで、日本でも原宿のキャットストリートに3年間の期間限定で店舗を構えていますが、ここで世界2店舗目であり、このようなブランドとのタイアップカフェは非常に珍しいです。
なぜなら、ハイブランドは高級感や希少性、つまり「簡単には手が出せない」というブランドイメージを守らなければならないため、たとえカフェであっても世界中に何店舗もオープンさせるわけにはいかないのです。あえて店舗数を減らし、世界でひとつ、日本でひとつ、などとした方がブランドとしての価値は上がるのです。
マルニのカフェも、ラグジュアリーブランドというだけあって、そのプレミア感を守るためか、世界にたったひとつだけオープンしたのです。
そのひとつは、なんと日本に、しかも大阪にあります。
大阪の阪急うめだ本店に「マルニフラワーカフェ」というカフェをオープンし、可愛らしく落ち着いた空間が人気となっています。
さらに、ここでしか買うことのできない限定グッズの販売もおこなっており、大阪の新観光名所にもなっています。
その限定グッズのひとつが、オリジナルのマルチカラーストライプトートバッグです。
ナイロン地でできている丈夫なトートバッグで、鮮やかなでカラフルなストライプ柄がなんともお洒落で、非常に高い人気を集めました。
今回お買い取りしたトートバッグは赤、青、紫などが中心となっており、大人っぽい色の中にアクセントとなる白のラインで遊び心も感じられるデザインが特徴的です。
「MARNI」のブランド名もしっかり入っていますし、持ち手の部分には肩や手が痛くならないようにグリップのようなものがつけられています。
セカンドバッグなどに最適なアイテムで、フラワーカフェで販売を開始した当時は次々に売れていったそうです。
その後、大手通販サイトなどでも取り扱っていたそうですが、現在は中古品のみの取り扱いとなっています。
マルニのワクワクするような色彩豊かで個性的なデザインを身近に感じながらお出かけを楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、このバッグを持ってフラワーカフェを訪れてみても、思い出に残す素敵なひと時が過ごせそうです。

世界的にも人気の腕時計、オメガのスピードマスターをお買い取りいたしましたので、早速ご紹介いたします。
オメガは時計で有名なスイスの時計メーカーです。
1848年にルイ・ブランという職人が創立した時計メーカーで、当時は懐中時計の組み立て工房でした。1880年になると、本格的な時計メーカーに転向し、長年かけて培ってきた時計作りの技術を駆使して素晴らしい時計を次々に産み出しました。
1894年に高性能キャリバーオメガという腕時計を発売し、これが大ヒットしたことにより、後に「オメガ」をメーカー名として掲げることになりました。
20世紀には飛ぶ鳥を落とす勢いで業績を伸ばしていき、数々のコンクールで新記録を樹立していき、オリンピックの公式時計を手掛けるなど、華々しい成功をおさめました。
時代が変わり21世紀となった現在もなお、オメガの時計の性能の高さとデザインのスタイリッシュさは世界中の男性から人気を集めています。
その中でも特に人気なのが、スピードマスターとシーマスターです。
特にスピードマスターは、1969年に人類初となる月面着陸で、アポロ11号に乗っていた宇宙飛行士が身に着けていたということが話題を呼び、多くの男性から熱烈な支持を集めました。
スピードマスターもシーマスターも、過酷な環境であっても故障することなく動き続ける時計として、その価値が非常に高く評価されており、精巧な造りでありながら丈夫という2つの要素が共存する奇跡のような時計とも言えます。
デザインはシンプルでありながら、様々な機能が備わっており、ただ時刻を知らせるだけではない活用方法もたくさんあり、使う者によって様々な能力を発揮します。
ご自身で身に着けるための時計としても、大切な方へのプレゼントにも、とてもおすすめの時計です。
カインドベアでは、オメガを始めとする世界の有名時計ブランドの商品を積極的にお買い取りしております。
また、オンラインでは多くの時計を販売しておりますので、ぜひお気に入りの商品を探してみてください。

ハンガリーの高級食器ブランド、ヘレンドの陶器の羊の置物をお買い取りいたしました。
ヘレンドは1826年にハンガリーのヘレンド村で開窯した歴史ある老舗名窯で、1851年の第1回世界万国博覧会で、イギリスのヴィクトリア女王の目に留まったことにより世界中にその名を広めました。
ジャポニズムや、中国陶器など、東アジアの陶器の要素を積極的に取り入れたオリエンタルなシリーズが人気で、艶やかな白い食器が特に人気を博しています。
食器ブランドのイメージが強いヘレンドですが、インテリアとして飾ることができる動物の置物も多く手掛けています。
仲でも有名なものは、干支シリーズです。中国、あるいは日本など、東洋の十二支のモチーフから着想を得て、十二支の動物たちをかわいらしい陶器のフィギュアに仕立てています。
今回お買い取りした羊の置物は、その十二支シリーズの羊で、水色の優しく淡い模様がチャーミングなお品です。
特徴的な模様は孔雀の羽根をモチーフにしたもので、この十二支シリーズをはじめ、他の動物などの置物でも使われている、ヘレンド伝統の模様です。
全て手描きで描かれており、職人がひとつひとつ丁寧に仕上げています。
干支シリーズの置物ではありますが、未年の方にはもちろん、牡羊座の方にもピッタリです。
干支や星座は関係なくても、可愛らしくてお洒落な羊の置物なので、お部屋のアクセントとしてもおすすめの美術品です。
玄関先や、リビングの棚、テレビ台、階段の踊り場の窓辺など、ちょこんと置いておくだけで、その場がパッと明るくなるような、華やいだ雰囲気になるような、そんな魅力のある置物です。
大切な人へのプレゼントとしても最適で、新居祝いや結婚祝いなどにも勧めたい逸品です。
カインドベアでは、このような実用品以外の置物やフィギュア、骨董品などの美術品を積極的にお買い取りしております。
使わないし飾る場所も無いから、もう家に置いておくこともないけれど、高級なものだから捨てるのももったいない…というものがございましたら、是非一度当店へお持ちください。

ガラス細工、ガラス工房と聞くと、おそらく多くの人がイタリアのヴェネツィアングラスを思い浮かべるでしょう。
あまり日本の工房を思い浮かべる方は多くないのではないでしょうか。
しかし、日本にも勿論沢山のガラス工房があります。
ガラスの技術は日本では明治時代の頃から盛んになり、ランプや瓶、グラスや金魚鉢が作られるようになりました。そしてそれまで障子張りだった窓がガラス窓になったことにより、板ガラスの需要も伸びました。
ガラス製品は割れてしまう特性をもっているため、消耗品扱いで、時代が進むにつれて機械製品の技術が著しく進歩しても、あまり影響を受けませんでした。
しかし、機械を用いてガラス製品を作ることができるようになると一転、機械生産の安価なガラスの需要が急激に伸びました。
なにしろガラスは消耗品なので、どうせ割れてしまうならば、職人が手作業で作った高いガラスよりも機械で作った安いガラスの方が良いという考えを持つのはごく自然なことでした。
しかしながら、やはり人の手で作られたものと、機械によって作られたものには決定的な差がありました。物理的にはガラスの厚さです。機械生産であれば、いくらでも薄いガラスを作ることができます。しかし、強度が弱くすぐに割れてしまい、何よりも薄っぺらく冷たい印象を与えます。
その点、手作業で作ったガラスは厚みがあり強度は十分ですし、人の手で作られたという温かさと、得も言われぬ美しさが感じられます。
そのようなわけで、機械化が進んでも職人たちによるガラス工房は廃れることなく唯一無二のガラスを生み出し続けてきました。
そんな中で、岡山県倉敷市に生まれた小谷眞三が確立したのが倉敷ガラスです。
ガラス製品は、ヴェネツィアングラスのように高い芸術性を追求していくメーカーも多く、実用性よりも芸術性を追い求め、使い勝手などは二の次にしがちですが、小谷のガラスはあくまでも実用的であることを追求したことにより、本当の意味で美しい、あるべき姿のガラスが生み出されるのです。
今回ご紹介する作品は美しい葡萄色の水差しです。
深い紫色がとても上品で、まるで吸い込まれてしまいそうな魅力を湛えています。
小谷の魂が込められたガラスの真髄に触れ、その美しさに酔いしれるのも一興です。
実用性を重視して作られたものですが、インテリアとして飾ってもとても見栄えします。