美しいアネモネのラベルが目を引くペリエ・ジュエのベル・エポックは、「花のシャンパン」として世界中のワインファン、シャンパンファンから愛されています。
ペリエ・ジュエは、1811年に創業したシャンパーニュメゾンです。
シャンパンが、シャンパーニュ地方で造られた発泡ワインのみを指す言葉だということは有名ですが、シャンパーニュメゾンというシャンパンのみを専門で手掛けるメゾンがあることはあまり有名ではありません。
もちろん、赤ワイン、白ワインなど、発泡しない普通のワインを作っているワイナリーでシャンパンが作られることもありますが、シャンパーニュ地方にはシャンパンだけを作っているシャンパーニュメゾンもあるのです。
ペリエ・ジュエは、創業者であるピエール・ニコライ・マリー・ペリエと、その妻アデル・ジュエの名前から取ってつけられた名前を持つシャンパーニュメゾンで、丁寧に丹精込めてシャンパンを作り、また次々と新しい試みに乗り出して他のメゾンよりも早く辛口のシャンパンやヴィンテージシャンパンを作ったことで有名です。
今回ご紹介するベル・エポックは、なんといってもラベルに描かれた美しいアネモネが目に飛び込み、非常に印象的です。このアネモネは、巨匠エミール・ガレが描いたもので、ビンそのものが芸術作品のような美しさと気品を漂わせています。
もちろん、本題のシャンパンがビンに負けるようではいけません。
肝心のシャンパンは、シャルドネをベースにしてピノ・ノワールをブレンドした白ワインで、透き通ったゴールドに仄かにグリーンカラーが煌めき、優雅な色合いを楽しませてくれます。香りはエルダーフラワーのような花の香りが感じられ、柑橘系の爽やかな香りも顔を覗かせます。
口に含むと爽やかで華やかな香りが鼻を抜け、舌先にはまろやかな甘みが感じられ、桃や洋梨を彷彿とさせるようなフルーティーな味わいが広がります。
甘いといっても、砂糖のような甘さではなく非常に爽やかで自然な甘さで、スッキリした綺麗な余韻がスッと後を引きます。
シーフードのマリネや生ハムなど、一般的に白ワインと相性が良いとされている食べ物との相性は抜群で、パーティーの前半でいただきたいようなシャンパンです。
もちろん、シャンパンだけでゆっくりと味わうのも一興です。