とんでもない逸品をお買い取りいたしましたのでご報告します。
もののウイスキー、オロロソカスクフィニッシュ(700ml)です。2004年にカスクストレングスでボトリングされた古酒で、文句なしに「超」をつけて良いくらい希少価値の高いウイスキーです。
カスクフィニッシュの「フィニッシュ」とは、ある樽で熟成させたウイスキーを更に別の樽に移して熟成させる事を意味しています。
このオロロソカスクフィニッシュは、蒸留年が1972年の原酒をバーボンホグスヘッド樽で熟成させ、1989年にオロロソシェリーバットに移して2004年まで約15年間熟成させたものです。こうして見てみると30年ではなく、31年か32年の熟成期間になるのですが、ラベルの表記は30年になっています。移行期間を引いたのか、それともキリの良い30年という数字を採用しただけなのか、その真偽は分かりませんが、30年以上熟成させたことは間違いない立派な古酒になります。
バーボンホグスヘッド樽には原酒の荒々しさをまろやかにする効果があり、まずこのバーボンホグスヘッド樽で15年以上熟成させる事でゆっくりとウイスキーの角を取っていき、その後香り高い最高級のオロロソシェリーバットに移して、これまた約15年もの歳月をかけてゆっくりゆっくり熟成させる事で、シェリーの華やかな香りがウイスキーに染み込んで素晴らしい香りと風味を実現した逸品です。
古酒ならではの甘味ととろみ、そしてコクの深さを感じられる味わいで、まず注いだ時の香りは黒糖やチョコレートのような甘さとコーヒーのようなウッディーな香ばしさを感じられます。
口に含むと、レーズンやチョコレート、そして黒蜜をも彷彿とさせるような独特の甘みが広がり、そこにシェリーの華やかさと仄かな酸味が乗り、更には樽のウッディーでスモーキーな風味も加わり、なんとも複雑な味わいを一度に感じる事ができます。
これだけ複雑で味わい深く、香りも良いウイスキーはそう多くはありません。
長い年月をかけて丁寧に熟成された、まさに「手塩にかけた」最高の逸品と言える素晴らしいウイスキーです。
骨董品レベルで貴重で高価なウイスキーですが、ウイスキーファンの方には是非飲んでいただきたいです。
そして、弊社カインドベアでは多くのウイスキーの買い取りに力を入れています。頂き物がご自宅で眠っているという方、ウイスキーの種類や価値がよく分からないという方など、ぜひ一度カインドベアまでお持ちくださいませ。