リュージュ オルゴール買取ました

今回は、ちょっと珍しいオルゴールのご紹介です。

リュージュというスイスのオルゴールメーカーが手掛けた72弁のオルゴールで、3曲が収録されています。

 

1曲目:Don’t Cry for Me Argentina(アルゼンチンよ 泣かないで 「エビータ」より)/作曲:A L Webber アンドルーロイドウェーバー

2曲目:Chariots of fire(炎のランナー)/作曲:Vangelis ヴァンゲリス

3曲目:Memory(メモリー ミュージカル「キャッツ」より)/作曲:A L Webber アンドルーロイドウェーバー

 

収録曲はこちらの3曲で、映画音楽やミュージカル音楽のラインナップです。

 

スケルトンタイプのオルゴールなので、オルゴールの内部が見えるようになっていて、どのように音が鳴るのかという仕組みを見ながら音楽を楽しむ事ができます。

底の部分にはねじがあり、これを巻いて鑑賞します。また、お洒落なカードが貼ってあり、ここに曲名が書かれています。

72弁とは、オルゴールの音が72個という事で、内部を見ると細い弁が72個あるのが確認できます。これらの弁がロールの突起を弾く事で音が鳴るという、オルゴールの基本的かつ古典的な仕組みで演奏されるのです。

 

リュージュは、もともと時計職人だったシャルル・リュージュという人物がオルゴール入りのポケットウォッチを開発して販売しはじめたのをきっかけにオルゴールメーカーとしての第一歩を踏み出しました。

シャルルの息子アルベールが本格的にオルゴールショップを開き、時計屋からオルゴール屋に転身したリュージュは、その後オルゴール産業に全力を注ぎ、そして貢献していきます。

 

オルゴールは、英語だと「Music Box」つまり「音楽箱」と言われます。

小さな箱のねじを回せば、なんとも言えないノスタルジックな音色で音楽が奏でられるオルゴールには、不思議な温かさと懐かしさを感じられる魅力があります。

金属のロールを金属の弁が弾いて音を出しているわけですから、金属的な音色になるのですが、不思議と温かさを感じてしまうのは、そこに職人たちの手作業という「ものづくり」の魅力が込められているからだと、私はそう思うのです。

リュージュのオルゴールは機械量産ではなく、職人たちが手作りでひとつひとつ作っています。人の手で作られたものならではの血の通う温かさが、リュージュのオルゴールの音色には確かに宿っています。安心するような、ほっとした気持ちになれるような、そしてどこか少しだけ切ないような、そんな複雑な音色を是非お楽しみください。

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