「トーマス・マックナイト(Thomas McKnight)の風景画『コウベ キタノ(HC3950)」のシルクスクリーン(版画)をお買取りしました。本人サイン付きです。
トーマス・マックナイトは、セリグラフ(シルクスクリーン)という版画で名を馳せたアメリカの画家です。
1941年にカンザス州のローレンス市というところで生まれたトーマスは、母に油絵セットをプレゼントされたことがきっかけで絵の世界にのめり込んでいくようになります。そして、コロンビア大学で美術を専攻し、画家としての人生を歩み始めました。
30歳を過ぎるころに、ギリシャのミコノス島へと避暑に向かった先で、その風景に魅了され、何枚もギリシャの風景画を描きました。
トーマスの作風の特徴として上げられる、童話や寓話の中の楽園をイメージさせるような雰囲気、物語の挿絵のような画風は、特にギリシャの街並みや建物を印象的に映し出し、彼を代表する作品の数々となっています。
その後、セリグラフ(シルクスクリーン)という版画技法で、制作数を限定して販売した作品が人気を博し、彼の名を世界に知らしめることとなります。
1991年に、神戸で開かれた「アーバンリゾートフェア神戸’93」のイメージアーティストとして選ばれ、1992年から2年間、日本各地で来日展や個展が開かれたことで、日本でも良く知られたアーティストとなります。
今回お買取りした『コウベ キタノ』は、トーマスが神戸北野を訪問した際に描いたセリグラフの作品で、異国情緒漂う北野の風景が見事に表現されています。
「うろこの家」と思われる洋館と、港、そして日本を象徴する桜の花が印象的に描かれ、日本と西欧の文化が融合した神戸・北野の街を1枚の画として描いた版画からは、トーマスの神戸への愛着が感じられます。
どこか可愛らしさも感じられる画風は、アート作品としてお部屋やオフィスに飾るのにピッタリです。
カインドベアでは、あらゆる美術品、アート作品、工芸品を積極的にお買取りしております。作者情報の分かるもの、サイン入りのもの、歴史的価値の高いものなどは、高額査定となることもございますので、ご自宅に芸術作品がございましたら、ぜひ当店までお持ちください。心よりお待ち申し上げております。