エミール・ガレのクロッカス文花器(花瓶)をお買取りいたしました。
12.5cmと小ぶりで、アンティークな置物として、フラワーベースとして、飾るのに最適です。
エミール・ガレは、19世紀を代表するフランスの工芸家です。
ガラスや陶器の工場を営む父、シャルル・ガレの元に生まれ、父のもとでデザインや工芸について学びました。
30歳を目前に、自身のガラス工房が完成し、その後は精力的に様々な技法を開発してガラス工芸の可能性を広げました。ガラス細工の表現方法の幅を広げ、作家の言葉をガラスに刻んだ「物言うガラス」は話題を呼び、人気の的となりました。
ガレの作品は植物をモチーフとしたものが非常に多く、今回お買取りしたクロッカス文花器もガレらしい作品のひとつです。まるでそよ風に揺れているようなクロッカスの花が、たおやかに描かれており、命のしなやかさや息吹のゆらぎが感じられるような芸術性の高い作品です。
ガレは日本とも交流があり、ジャポニズムの影響も受けていると言われています。
確かにガレの作風には、日本の浮世絵や水墨画のような雰囲気のものが多く、オリエンタルな雰囲気の作品も数多く見られます。
フランスを代表する画家ゴッホやゴーギャンもジャポニズムの影響を受けていますし、フランスの作曲家ドビュッシーも日本画をモチーフにした楽曲を遺していることから、フランスと日本の芸術的親和性の可能性が感じられます。
ガラス製の花器は、中にライトを入れて光を灯すことで、ランプのように楽しむことも可能です。ガラスを通してほの明るい光が照らすクロッカスの花々は、一層生き生きと輝き、静かな安らぎと癒しを与えてくれることでしょう。
カインドベアでは、価値ある美術品の買取を積極的に実施しております。
今回ご紹介いたしましたエミール・ガレの作品はもちろん、世界的に著名なアーティスト、画家、工芸家などの作品をお持ちで、実際にお使いにならずしまいこんでしまっているというものがございましたら、ぜひともお持ちください。
アートは見られてこそ真価を発揮するものです。生活の中に彩りや刺激、安らぎを求めてアートを探している方と、ご自宅に眠って日の目を浴びていないアート作品を、どうかめぐり合わせてください。