歌川広重の作品集をお買取りしました。
『稀版廣重名作撰』というもので、大江戸木版社が手掛けた手摺の版画で、浮世絵、花鳥図、名所絵、うちわ絵など、全24図が収録されています。一つひとつ解説が書かれているため、その作品の背景や見どころ、どのようにして描かれたのかなど、マメ知識を楽しみながら作品鑑賞を味わえる品です。
歌川広重といえば、言わずと知れた浮世絵の大家です。
代表作『東海道五十三次』は、日本画のことを知らない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
歌川は『東海道五十三次』だけでなく、実に多くの作品を世に残してきました。
特に「歌川ブルー」と称された青色の使い方は見事で、空の青、海の青など、鮮やかに描き出すことで生き生きとした情景が伝わってくるという魅力が感じられます。
『稀版廣重名作撰』に収録されている作品について、もう少し詳しく解説します。
浮世絵とは、江戸時代に確立された絵画ジャンルのひとつで、当時の風俗を反映した日常的なシーンを切り取った絵画が中心となっています。
特に歌舞伎と浮世絵は縁が深く、歌舞伎役者を描き出した浮世絵は、今でいうブロマイドのように歌舞伎役者ファンの民がこぞって買っていったというエピソードが残っています。
花鳥図は、鳥や花を中心に描いた絵画作品です。掛け軸のような長い紙に、広重は大きな鳥を描き出し、今にも動き出しそうな躍動感と生命力を溢れさせました。
名所絵は、まさに『東海道五十三次』のことを指します。その名の通り名所を描いた作品で、富士山や各地域の名所の風景画となっています。
うちわ絵も、その名の通り「うちわに描かれた絵や模様」を指しています。色鮮やかな模様が特徴で、持っているだけでアーティスティックな気分になれる代物です。
これら、さまざまな広重の作品が一冊にまとまり、解説までついてくるため、日本画ファン、広重ファンの方にとっては宝のような商品でございます。
さて、カインドベアでは、日本画はもちろん、世界中のアーティストのアート作品をお買取りしております。貴重な原画はもちろん、レプリカやリトグラフ(版画によるもの)も大歓迎ですので、是非お気軽にお持ちくださいませ。