十三代 黒田正玄 造 竹一重切花入

当店の参考買取額

十三代 黒田正玄 造 竹一重切花入
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茶道具の性質をわきまえた「用の美」

  • 作家 十三代 黒田正玄
  • 作品名 竹一重切花入
  • 松聲
  • 素材

十三代 黒田正玄 造 竹一重切花入
買取について

茶道具のコレクターは多くいます。お客さまのお父さまも、そのうちの一人でした。

お父さまは京都のご出身で、ご家族が茶道教室の講師を務めていたこともあり、物心が付いたころから、茶の湯の世界に触れてきました。生前は、茶の湯にいそしみつつ、茶道具の収集にも熱心でした。

お父さまが亡くなり、遺品整理をしていたときに出てきたのがお品物です。状態は良く、箱もきれいな状態で残っていました。

お客さまは、茶道具には興味がなく、お品物の価値が分かりませんでした。立派な箱が付いているものの、果たして買い取ってくれるのか不安だったそうです。

当店では、各種の茶道具の買取が可能です。「これって買取ができるの?」、「古そうだけど、値段がつくの?」と思われるお品物でも、無料で査定いたします。ぜひ一度ご相談ください。

十三代 黒田正玄 について

茶道三千家の茶道具は、「千家十職(せんけじっしょく)」と称される10の家が代々制作してきました。その一つが黒田家であり、400年以上続く竹細工の名家として、竹細工・柄杓師(ひしゃくし)を務めています。当主は、「正玄(しょうげん)」という名前を代々襲名します。

十三代 黒田正玄は、1936年に京都で生まれ、大学卒業後、先代のもとで修行を積み、1966年に十三代を襲名。2017年7月に死去しました。

本作品は、吟味を重ねた竹を素材とした一重切(いちじゅうぎり)花入です。上部に花窓を切り、胴部に節がバランスよく取られています。竹そのものの自然の美しさを最大限に引き出しています。また、茶道具の性質をわきまえた「用の美」が感じ取れます。生ける花もうまく映えそうです。

また、作品の胴部には、鵬雲斎(裏千家十五代 千宗室)による「松聲」の銘と花押があります。さらに、共箱の蓋の裏側にも、鵬雲斎の書があります。

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